
教室長の骨太教育論~第12回:うちの子勉強しないんです。。。~
こんにちは、教育サポート瀬戸校の山中です。
今日は、教室長の骨太教育論の第12回です。テーマは、ずばり、「うちの子勉強しないんです。。。」です。
多くのご家庭から、子どもが勉強しないという相談を受けます。塾での授業時間と宿題に関しては、しっかりと取り組んでもらっているという実感がありますから、家庭学習を指しています。
最近は、弊社でも動画視聴を宿題に課していますから、家庭学習時間は増えているはずです。スマホ等を使って勉強しているので、誤解している部分も多少はあるのかもしれません。とは言え、オンライン学習よりも、ゲーム、LINE、Youtubeの時間の方が長いのは言うまでもありません。
学校が休校になり、このような活動(遊び)が生活の大半となってしまった生徒が多数いたことと思います。中には、健康を害するレベル(睡眠時間がなくなるなど)でハマってしまっている生徒もいます。
保護者の方には頭のいたいことでしょう。今回は、このような状況にどのように対処していけばいいのか考えていきましょう。
目次
①ゲーム、LINE、Youtubeは立派な依存症
一度ハマってしまうと止めるのは不可能です。それを無理やり止めさせようとすると様々なトラブルに発展します。
例えば、機器を取り上げても、友人の家にこっそりと行ってやるなどあの手この手で抵抗してきます。それならば、いっそ生活の一部と認め、共存する方法を模索するべきでしょう。
話し合いで使用時間を決めたり、勉強やスポーツと両立を約束させたりすることが必要です。勉強してからゲームが理想ですが、子どもの個性に合わせてゲームから勉強を許すなどの柔軟性も求められます。
②ゲーム、LINE、Youtubeにまつわる約束を守れなかった場合の対処
ここが一番の正念場です。子どもはその場しのぎで適当な約束を交わしますが、それでも約束は約束です。その時、保護者がどれだけ断固とした処置を取ることができるかが最も重要です。あくまでも、小「学生」、中「学生」ですから、本文は「学ぶこと(勉強)」です。
そもそも、「やらないという選択肢はない」ということを大人は教えていくべきです。大人が義務である税金の支払いをしなければ、社会保障を受けられないのと同様に、子どもも「学ぶこと(勉強)」という義務を果たせない場合は、高校進学をする必要もなく(義務教育ではないのですから。)働くことを求められるべきです。それくらいの覚悟を保護者が持たなければ、子どもはますます甘えるばかりでしょう。
③教師、親、大人が生徒の見本になる
②の覚悟が効き目を持つかどうかは、接している大人の普段の姿が大きく影響します。まず、大人が「学ぶこと(勉強)」を大切にしているか、約束をきちんと守っているかなど、子どもは実によく観察しています。
本来は、仕事をきちんとして、お金を稼いで、子どもを育てているという事実だけで、子どもは大人を尊敬するべきなのですが、残念ながら彼らはそれを見る機会がありません。ですから、わざとらしいくらい子どもの前で、読書をしたり、約束を守る姿勢を見せたりする必要があるのです。
もしかすると、コロナ禍でのリモートワークで、子どもが保護者の働いている姿を見ることができ、大いに尊敬の念を抱くことができたということもあるかもしれません。
④教師、親、大人が大切にすべきことを間違うと子どもは反発する
「学ぶこと(勉強)」の意義を説かず、「学ぶこと(勉強)」を強いることに重点を置くと、まず失敗します。Withコロナの時代では、もはや安定した職業など存在しません。Youtuberを目指す子どももますます増えていくでしょう。
「Youtuberに勉強は必要か?」この問いに答えられる大人がどれほどいるでしょうか?それを教えない限り、子どもたちは決して勉強はしません。しかし、それを理解し、自ら学ぶようになったとき、ゲームなどの依存症を凌駕し、克服するやりがいを得ることができるのです。
また、「結果」ではなく、「過程」を重視する姿勢を大人が持たなくてはなりません。成功し続けることができる人間はいません。人生においては失敗のほうが多いのです。「結果」だけで評価してしまうと、失敗のほうが多いのですから、満足感を得ることは難しく、諦めてしまいます。しかし、「過程」を評価することで、努力といった定量ではなく定性の観点から満足を得ることができます。常に自分を自分で褒められるようになり、諦めることなく次に進めるようになるのです。
まとめ
以上です。抽象的な内容もあり、「どうすればいいの?」と思うものもあるかとは思います。これらは、私が生徒と話をするときに大切にしていることの一部です。もし、疑問点等がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。(瀬戸校の山中まで。)
子どもは、自分のことを棚に上げて、大人の落ち度を探し、自分の至らなさをそのせいにする傾向があります。ですから、私たち大人が、子どもから他責の材料にされないように、襟を正し、ぐうの音も出ないくらいの素晴らしい見本になれるよう努力していきましょう。私も、ますますそうあれるように頑張っていきます。
P.S. 塾は、もちろん「結果=点数」を出すことを求められる場所です。しかし、そのために弊社では、勉強だけでなくどれだけ一人ひとりの生徒と一人の人間として関わっているのかという「過程」にも目を向けていただけると幸いです。
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