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骨太教育論

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2020-12-15更新

教室長の骨太教育論~第29回:子どもを伸ばす、ほめかたとは!?~

 こんにちは、教育サポート瀬戸校の山中です。今日は、教室長の骨太教育論の第29回です。テーマは、ずばり、「子どもを伸ばす、ほめかたとは!?」す。 

 長年、現場で教育活動を行っていて、ほめることは非常に効果が高いと感じています。そうであるならば、さぞかし、生徒を教室で褒めまくっているのだろうと思われるでしょうが、そうではありません。(わたしをよく知っている方ならば、そんなことはないでしょうが。)ほめるのは、ベストタイミングの1回だけ、その他は、叱咤激励が大半です。

 では、まず、わたしがむやみやたらに褒めない理由をご説明しましょう。本当に、褒めるべき事柄以外もほめるとなれば、その目的は明白で、「生徒を自分の思い通りに動かしたい。」からです。このような褒め方に、子どもは敏感で、反発したり、過度なプレッシャーを感じたりします。また、何でも褒めようとすると、本来ほめるべきではない事柄もほめるようになり、悪い習慣が強化されてしまうことにもなりかねません。「前は、こんな(良くない)ことをしても、褒めてくれたのに。」という気持ちが芽生えるからです。例えば、テレビを見ながら勉強した子どもに、小テストレベルでは、「よく頑張ったね。」と言い、入試になったら、「テレビを消しなさい。」と言うことがあると思います。最初に褒めたことが、悪い習慣を強化した例で、受験勉強でテレビを消させるには、反発から苦労することが分かるでしょう。

 以上から、わたしは、まず悪い所を徹底的に指摘し、それを改善する努力をしている姿を褒め、改善できたときにさらに褒めるようにしています。褒めるというより、感心して声を掛けているといったほうが自然かもしれません。教サポの生徒は、むやみやたらに褒められることがなく、問題点を指摘されるので、最初は辛そうな表情を見せます。しかし、そこで立ち止まることなく、努力を重ね、本当に褒められるべき自分を作り上げます。もはや、その時点で、他人から褒められることなど必要としない確固たる自信を持っているのですが、それでも、他人からの肯定的な言葉はうれしいようで、さらに自信を深めます。これこそが、「ほめる」ことの真の効果と言えるでしょう。数年前になりますが、叱咤激励をしっかりと受け止め、努力を続け、大きな成果を手にした生徒に、真の「ほめる」を行ったとき、「初めて褒められた」と涙を流しながら喜んでいた姿を今でも鮮明に思い出します。「ほめる」ことの計り知れない効果を知った瞬間でした。

 これから冬休みに入ります。ご家庭でも生徒さんと一緒に過ごされる機会が増えることと思います。何か一つでも目標を決めていただき、それを頑張る姿や、やりきったことを、「ほめて」あげて欲しいと思います。そして、どこかの機会で、そのようなストーリーをたくさん聞かせていただければ幸いです。もちろん、教サポでも、冬期講習期間、生徒と一緒にたくさんの困難を乗り越え、本当の意味での「褒め言葉」が飛び交う教室を作っていきます。


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