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骨太教育論

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2020-06-30更新

教室長の骨太教育論~第17回:自分の欲との付き合い方~

こんにちは、教育サポート瀬戸校の山中です。

今日は、教室長の骨太教育論の第17回です。テーマは、ずばり、「自分の欲と付き合い方」です。今回のテーマは、瀬戸校の高校生から頂きました。

「自分の欲とどのように付き合っていくか」それは、人生において最も大きいテーマの一つです。「欲を捨てる」という教えがあるくらいですから、いかにコントロールするのが難しいかが分かります。半面、「欲」はエネルギッシュに行動できる原動力にもなりますから、出来る限り活用するのがよいでしょう。

「欲」と一言で言っても、様々なものがあります。「食欲」「物欲」「睡眠欲」など、小さな「欲」から、「社会貢献」「世界平和」「自己実現」など、大きな「欲」まで無数に存在します。小さな「欲」は、煩悩とも言われ、取るに足らないもののように言われます。実際、煩悩だけを満たす生活を送ると、「生きるために生きる」ような状態となってしまいます。ですから、大きい「欲」を持つようにして、それを達成するために小さな「欲」を満たすというスタンスが良いかと思います。小さな「欲」にいかに大義名分を与えるか、すなわち「生きる意味」を持つことが人生を豊かにすると言えます。

たいていの人は、大きな「欲」を持っています。しかし、大きな「欲」は一朝一夕に満たすことができないので、小さな「欲」を満たすことに時間を費やし、ついには、大きな「欲」を失ってしまうということがよく起こります。このことから、「自分の欲と上手く付き合う方法」として以下のことが考えられます。

①まず、自分の大きな「欲」は何なのかを明確にする。

②あくまで、大きな「欲」を満たすためのという視点を持って、小さな「欲」を満たすようにする。

③大きな「欲」を満たすことができない期間は、辛く、面白くない期間になりがちだが、それさえも楽しめる自分を作る。

書いてみるとなかなか難しいですね。ここは、中・高生向けに具体例を用いて説明をしましょう。

大きな「欲」:大学合格 小さな「欲」:睡眠欲、ゲーム

まずは、大学合格を第一目標に掲げた生活を送ることになります。大半は、勉強時間となります。しかし、勉強を効率良く行うためには、睡眠が必要です。そして、勉強のストレス発散には大好きなゲームも必要でしょう。これで、小さな「欲」に対しての大義名分ができるでしょう。しかし、本来一番の欲であるはずの、大学合格よりも、小さな欲であるべきゲームが勝ってしまうために、周囲からの批判にさらされてしまうのです。まずは、勉強をしましょう。そして、結果がでるまでの数か月、数年、小さな「欲」を満たすことで、苦しい中にもささやかな喜びを見出せるようにしましょう。

人生の大半は、大きな「欲」が満たされない状態です。大きな「欲が」満たされる瞬間だけを楽しみに、それ以外の時間を苦しみの中で過ごしてしまうと、人生の大半が面白くなくなってしまいます。人生を楽しむ極意は、「欲」が満たされなくても、そのような状態を楽しむことができるようにすることだと言えそうです。みなさんも、満たされないことが多い学生生活、それでも楽しめる自分でいられるようにささやかな喜びを探してみてはどうでしょうか?


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